空手をやる上で、部位鍛錬はとても大事なことです。
部位鍛錬とは、体のいろんな部分を硬いモノや重たいモノ、
人からの突き、蹴りなどに当てたり当てられたりすることで
全身を鍛錬していくことを言います。
部位鍛錬を行う意味とは
部位鍛錬を行うことにより、体の各部位が鍛えられ、
思い切り攻撃を当てたり、相手の攻撃を強く受けたりということが
可能になっていきます。
部位鍛錬をしていない場合、いくらキレのある突きや
強い蹴りが出せたとしても、攻撃を当てたり受けたりした部分に
ケガをする可能性が高いです。
基本稽古や形で動作の練習をする傍ら、部位鍛錬による全身の強化も
空手においては必須なのではないかと思っております。
部位鍛錬は、最初はとても痛いです。
血が出たりアザができたりします。
しかし、続けていくことで血も出なくなり、痛みも感じにくくなっていき、
自分が確実に強くなっていることを感じられます。
※一部の神のような諸先輩方の話によると、部位鍛錬があるレベルを超えると
血尿が出るそうです。私はそこまでは行く気がしません。
部位鍛錬のやり方(私の場合)
部位鍛錬のやり方は様々ですが、私がよく行なっているものを紹介したいと思います。
<砂袋鍛錬>
砂袋という、麻でできた袋の中に砂を大量に入れたものを突いたり蹴ったりする鍛錬です。
砂の量によりますが、とても硬く、重たいです。
最初に砂袋を突いた時は、麻の表面がゴワゴワしていることと砂の硬さもあって、
毎回拳から出血していました。
ケガしながらも継続していたおかげで、今では出血することはなくなり
土台が揺れるくらいに全力で突けるようになりました。
鍛錬する部位としては、手は正拳突きと裏拳、足は足首〜脛を基本としています。
コツコツ当てるように突いても鍛錬にはならないため、
基本で行なっている正拳突きに近いかたちで全力で突いて行きます。
ただし、砂袋からの反動が強いため、腕を伸ばし切っての突きは
関節にダメージが残るので、少し腕を曲げた状態で突くのがいいと思います。
足の鍛錬については、足首〜脛にかけて砂袋を蹴って行きます。
脛にアザができるくらい、強く蹴ります。
これらを行うことによって、自分の攻撃の強さに自分の体が
耐えられるようになっていくのではないかと思っています。
<打たせ稽古>
もう一つ、対人で行う部位鍛錬があります。
道場によっては打たせ稽古(相手の突きや蹴りを受けずにもらい、耐える稽古)を
行なっていると思いますが、これも部位鍛錬だと思っています。
相手からの攻撃をすべて捌き切れる技術があればいいのですが、
まず無理だと思うので、攻撃をもらったしまった時にも
部位鍛錬をしていれば、ある程度は耐えられるようになっていきます。
(本当は華麗に捌く技術がほしいです。)
空手家はドM
部位鍛錬は、痛いことばかりです。
しかし、それがいいのです!
(私を含めて、空手家はドM気質の人が多いと思います)
続けることで、自分自身が強くなっていく実感を得ることができます。
これは、筋トレに近い感覚じゃないかなと思います。
みなさんも、(日常生活に支障の出ない範囲で)どんどん部位鍛錬して、強くなりましょう!
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